学習塾やスイミング等の習い事と違って数字で結果が現れることは少ないかもしれません。コンクールが年間何回かありますが、美術系コンクールは1位や2位という数字ではなく、「入選」や「〇〇賞」といった形で評価をもらいます。しかし、私たちはアートをコンクールのような外部の評価だけで見ていません。コンクール審査員に自分の作品はどうかと聞きに行けば、あの人はここの色を変えろと言う、この人はここに違うものを入れろと言う...。そんなことばかり聞いていたらいつになったら正解が出てくるのでしょうか。そればかりに囚われて自分の表現したいものを見失い、筆を置いた人たちを何人も見てきました。もちろん、目の前にあるものを正確に描くデッサンは「正解」があるかもしれません。しかしデッサンはあくまでスポーツでいう筋トレのようなもの。デッサンという技術を身につけて、自分が何を表現するのか。したいのか。そのテーマ性や個性や感性も大切にしていきたいと思っています。

ヤーヤーでは、

①個性を伸ばす制作

②技術や知識を習得する制作

③芸術家さんのような発表活動

を通して、さまざまな力を身につけたいと考えています。

赤ちゃんは、光や音を感じる感受→手や首を動かす運動→言葉を理解する学習、という順番で発達します。光や音を感じとる感受性は、周りの環境を自分の中にどのように受け入れるかという指標を形作り、その後に続く運動や学習を支えます。

アートは目に見えないものを目に見える形で表現すること、といえばとても難しく感じますが、それはこどもたちにとっては難しいことではありません。感受→運動→学習のサイクルを大人よりも毎日多く繰り返しているだけです。それによりこの世界（社会）に自分の在り所を見つけていくと考えています。自分の個性、感性、テーマ性が持てるよう私たちが学んできたひろ〜いアートの世界をお伝えし、その子の豊な発想力、好奇心、冒険心、クリエイティブ力を養えるような制作を行います。

技術とは、学校の図工や美術の授業では学びきれないスキルアップ（上達）を目指します。目の前にあるものを正確に描くデッサン練習をはじめ、講師との会話の中で絵を描いて伝え合うこともあります。20%の力で絵を描く場面もあれば、110％の力を出して絵を描く場面もあり、そのコントロールも同時に身につけます。

知識とは、学校の美術（図工）では歴史や道具の名前など基礎的な知識を学習しますが、私たちが考える知識は、ゼロから生み出す、いわばサバイバルでハングリーな力です。失敗したら嫌な気持ちになりますか？工作キットなどすでに準備されているものはうまくいかないと失敗という気持ちになりますよね。違うんです。キットなんかいらない！キットを作る側になってほしい。思うようにいかなかったら「じゃあ、こうしよう！」と思うだけでいいんです。私たちの芸術活動もたくさん失敗して試行錯誤して納得いく作品を作っています。そんな経験から得る知識を習得できるような制作も行いたいです。

私たちも芸術活動をする身として、発案→取材調査→スケッチ→制作というプロセスを行っていますが、作品が完成したら、次は発表をします。それが個展だったりグループ展だったりコンクールだったり様々な形ですが、作品を展示して、綺麗なお洋服を着て、来てくれた方をご案内する。そこまでが作者としての責任でもあるかと思います。

（準備中...）

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